PPモブラー(PP Møbler)とは?正規代理店が現地工房で見た木材へのこだわりと名作家具の魅力

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当店ダンスク ムーベル ギャラリーはデンマーク屈指の工房、PPモブラー社の正規代理店であり、過去にPPモブラーにも何度も訪問し現地での製作の様子や商品管理を目の当たりにしてまいりました。その品質や木材に対するこだわりはデンマーク家具の中でも群を抜いており、所有したいと思わせる作品性もございます。

このたびのブログでは、良質な木材にこだわり少数精鋭で製造を続けるPPモブラー社につき、訪問した時の画像などを交えご紹介いたします。

【PPモブラー(PP Møbler)とは?ブランドの歴史とウェグナーとの深い関係】

1953年創業:家族経営の小さな工房からスタート

PPモブラー社は1953年にピーターセン兄弟により設立された家族経営の工房。二人のピーターセンの頭文字をとり、”PP Møbler (PPモブラー)”と名付けられました。

PPモブラーを設立したピーターセン兄弟(アイナ・ピーターセンとエナー・ピーターセン)
PPモブラーを設立したピーターセン兄弟
1954年当時のPPモブラー工房での家具製作風景
創業した翌年である1954年の写真

デンマークには、フリッツ・ハンセンやカール・ハンセンなど大変著名な家具ブランドがありますが、そのような大きな規模のいわゆる「メーカー」と異なり、PPモブラーは少人数で製造を続ける「工房」と呼ぶにふさわしい場所です。


そのようなPPモブラーも最近は人数も増え、2023年時点で65人の社員がおり、そのうち職人は50人。これは今までで一番の規模ですが、これ以上の増員はスペース・教育の観点から難しいとのことです。

2013年頃のPPモブラー工房の職人とスタッフの集合写真
2013年頃の写真

ハンス・J・ウェグナーとの二人三脚による家具作り

PPモブラー社はデンマークを代表するデザイナーであるハンス・J・ウェグナーとゆかりが深く、PPモブラーのロゴや当時のカタログなどはウェグナーがデザインしています。

ハンス・J・ウェグナーがデザインしたPPモブラー社のロゴ
PPモブラー社のロゴ

PPモブラーは創業後、様々なメーカーの下請けとして家具のパーツを製造していましたが、ウェグナーからの要望などもあり、1991年頃より自社で一つの商品を完成体まで製作するようになります。このようにして、ウェグナーとPPモブラーは2人3脚で家具を作り続けるようになりました。

ハンス・J・ウェグナー(左)とPPモブラー初代工房長のアイナ・ピーターセン(右)
ウェグナー(左)と初代工房長のアイナ・ピーターセン(右)
工房でもいつも試作・対話をしていたようです。
工房の職人と家具作りについて対話するハンス・J・ウェグナー
職人と話をするウェグナー

【PPモブラーを代表する名作北欧家具】

PPモブラーを代表する家具としては「ザ・チェア(ザチェア)」「PP701」「ベアチェア」などがあります。いずれも北欧家具の名作です。

ザ・チェア PP501 / PP503

ハンス・J・ウェグナーの代表作「ザ・チェア」(PP501/PP503)
ウェグナーの代表作
「ザ・チェア(ザチェア)」

ベアチェア PP19

包み込まれるような掛け心地の「ベアチェア」(PP19)
北欧家具の中でも最上級のかけ心地
「ベアチェア」

PP701

ウェグナーが自邸のためにデザインしたダイニングチェア「PP701」
自邸のためのダイニングチェア
「PP701」

【デンマーク現地工房・ショールームの訪問レポート】

コペンハーゲン近郊にある工房とショールームの様子

このような特徴・歴史のあるPPモブラーですが、その工房はデンマークの首都・コペンハーゲンから車で約30分ほどの場所にあります。複数回、PPモブラー社を訪問しました。コペンハーゲンに比べればだいぶ落ち着いたところですが、コペンハーゲンまでもそこまで遠くはないため、立地は比較的便利な場所にあると思います(なお、PPモブラーの工房から歩いて20分ほどの場所にはフリッツ・ハンセン社の本社もあります)。

デンマーク・コペンハーゲン近郊にあるPPモブラーの工房外観
PPモブラー工房の外観

こちらの建物とは別棟の2階にショールームがあります。ショールームスペースはそこまで広くありませんが、日本ではあまり見ることのできないアイテムも多数展示されています。

工房内部の様子

それでは、工房のご紹介をしたいと思います。色々なセクションに分かれていますが、どの場所にも共通して言えることは工房の内部はとにかく木材だらけ、ということです。加工前の木材や製作途中のパーツなどが所狭しと並んでいます。

【PPモブラーが「一生ものの家具」と呼ばれる理由|妥協なき素材へのこだわり】

樹齢200年のシェルターツリーと「2年間の乾燥」プロセス

PPモブラーの大きな特徴の一つに、木材に対するこだわりがあります。一般的な家具メーカーは丸太をスライスした状態で仕入れてきて加工することが普通であり、この点に関しましてはPPモブラーも同様にそのような木材も使用します(この場合、樹齢は約80~100年程度です)。


ただし、一部の製品にはこれらのスライスされた木材よりもさらに厚みが必要になるため、PPモブラーでは丸太の状態で購入し、カットします。これらの大きな木は「シェルターツリー」と呼ばれ、樹齢は約200年ほど。その後、木材にまだ水分が残っている状態で椅子のパーツとしてある程度の大きさを切り出し、約2年ほど乾燥させます。つまり、2年後に作る椅子を見据えて、現時点でカットすることとなります。

PPモブラーの工房内で保管・乾燥されている木材

水分量6%以下に抑える厳しく過酷な品質テスト

乾燥に関してもPPモブラーは大変厳しく、木材中に含まれる水分量がかなり少なくなるまで乾燥させます(6%以下)。ここまで乾燥させると、木材のうち8割ほどは割れてしまうのですが、残った2割の木材は家具になった時に長く使える材料となります(長く使っていても、木材が反ったり、暴れたり、割れたりしにくいです)。PPモブラーは、「私たちはこのようにして木材に対しテストをしている。このテストは過酷だが、この試験に合格した木材だけを使い、長く使える家具を作る」と話していました。

PPモブラーの工房内で乾燥中の木材
工房で乾燥中の木材
椅子のパーツ形状に粗切りされ2年間乾燥させるPPモブラーの木材
こちらはパーツにある程度切り出した状態で乾燥させているところです。

経年変化を揃える「1本の木から作る」テーブル天板の技術

一つのテーブルを作るときも、「同じ1本の木から一つの天板を作る」ということを実践しています。もともと同じ木であったため、その後の経年変化(色や伸縮)が合いやすいからです。以下の写真に、木材の間にグレーのしるしがあるのが見えるかと思います。そのしるしから上がもともと1本の木で、その下はまた別の1本の木でした。ですので、この上下の木材をまぜて使うということはPPモブラーでは行いません。

作られたばかりの新品のときはなかなか分かりにくいですが、長い年月使用していくと、このように管理していたかどうかで違いが出てきます。下の画像は、PPモブラーではない工房がかつて作っていたテーブルの天板です。部分的に白くなっているのがお分かりになるかと思います。このような経年変化のばらつきが出ないよう、PPモブラーでは「一つの天板を作るときは、同じ一本の木から作る」ということを行っています。

異なる木材の組み合わせにより経年変化にばらつきが出たテーブル天板の例
PPモブラーではない工房が製作したテーブルの天板。
経年変化にばらつきがある。

PPモブラーの稀有なこだわり

他にもPPモブラー社にまつわるストーリーは沢山あり、にわかには信じられないような話も数多くありますが、それはまたの機会にお伝えしたいと思います。現時点で、木材を用いたデンマーク家具の中で最高峰と言えるのではないでしょうか。実際のかけ心地や安定感も素晴らしく、家具として、また、作品として、多くの人々を魅了しています。

【銀座ダンスク ムーベル ギャラリーでPPモブラーの家具をご体感ください】

ダンスク ムーベル ギャラリーではベアチェアをはじめPPモブラーの作品を展示しています。是非とも実際にそのかけ心地と品質をご体感くださいませ(以下は展示品の一部でございます。他にも展示ございますので、お気軽にお問合せ下さいませ。また、展示状況は都度変動いたしますため、御覧になりたい商品ございましたらそちらにつきましても店舗までお問い合わせくださいませ)。

PP19 ベアチェア
PP19 ベアチェア
PP502スウィベルチェア
PP502 スウィベルチェア
PP225フラッグハリヤードチェア
PP225 フラッグハリヤードチェア
PP701
PP701
PP501 ザ・チェア
PP501 ザ・チェア

また、以下のブログも是非とも合わせて御覧くださいませ。


当店DANSK MOBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)は、インテリアコーディネートをはじめ、ポール・ケアホルムの家具を多数揃えるフリッツ・ハンセンの他、ハンス・J・ウェグナーの名作家具を製作するPPモブラー、デンマークの照明メーカー ルイスポールセンなどをお取り扱いする正規代理店でございます

家具・照明・カーテン・ラグ・アートなど、インテリアに合わせてトータルにご提案をさせて頂きます。インテリアコーディネートやサイズ・使い心地など気になる事がございましたら、どうぞお気兼ねなく店舗までご相談・お問い合わせくださいませ。

尚、現在店舗は完全予約制でございます。ご来店をご希望の方は、こちらのページもしくはインスタグラムのDMにてご連絡くださいませ。


 
【インテリアコーディネート】

当店ダンスク ムーベル ギャラリーではインテリアコーディネートも行っております。

詳細はこちらのページよりご覧くださいませ。

 

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DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)

※2023年より完全事前予約制。ご予約はこちらのページもしくはインスタグラムのDMよりお願いいたします。 

〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2F
TEL 03-6263-0675
FAX 03-6263-0676
MAIL d-info@republicstore-keizo.com

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