フィン・ユールとデンマークの椅子展(東京都美術館)

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現在、東京都美術館にて「フィン・ユールとデンマークの椅子」展が開催されています。椅子の研究家である”織田 憲嗣氏”による大変貴重な椅子コレクションや資料が所狭しと展示されている、とても見応えのある企画展です。


フィンユール展(2022年7月23日~10月9日)

本企画展は、建築家でもあり家具デザイナーでもあった「フィン・ユール」に焦点を当てたものとなっておりますが、フィン・ユール以外の家具も数多く展示されております。展示は大きく分けて「デンマークの椅子(そのデザインがはぐくまれた背景)」「フィン・ユールの世界」「デンマーク・デザインを体験する」の3つの構成になっており、全ての区画をご覧頂く事で、フィン・ユールの事はもちろん、デンマークという国の家具に関する考え方や他のデザイナーの家具デザインを体感する事できます。


【デンマークの椅子(そのデザインがはぐくまれた背景)】

最初の区画では、デンマーク家具の名作が数多く展示されています。






当店にて扱っておりました「アルミチェア」も展示されています(アルミチェアの詳細につきましては、「ポール・ケアホルムが残した名作」をどうぞご覧くださいませ)。


ポール・ケアホルムによる”アルミチェア”。
2007年に限定数製作された内の1台。



【フィン・ユールの世界】

吹き抜けホールの空間に、フィン・ユール作品が展示されています。椅子の正面はもちろん、背面からも見て頂ける展示となっており、フィン・ユールの細部の美しさを間近でご覧いただく事が出来ます。




フィン・ユールがデザインしたチーフティン・チェア。酋長の椅子と言われる程の威厳のある佇まいです。
以前一度、当店にて展示をした事がございますが、大変存在感のあるラウンジチェアです。



フィン・ユールによる建築のドローイング等も数多く展示されております。



【デンマーク・デザインを体験する】

この区画では、ハンス・J・ウェグナーやポール・ケアホルム、アルネ・ヤコブセン、オーレ・ヴァンシャーなど、フィン・ユールと同じ時代を生きたデンマークのデザイナーによる名作家具が展示されたスペースがあり、実際に座り心地を体感頂く事ができます。


今年2022年、現代の技術を元に復刻したPK0A™ ラウンジチェアと初の製品化がされた”PK60″ガラステーブル
ラウンジチェア PK22と3本足のスツール PK33も。


アルネ・ヤコブセンによるエッグチェア3300シリーズ。デンマークのSASロイヤルホテルのRoom606をイメージした張地


オーレ・ヴァンシャーのコロニアルチェアコロニアルソファ。左奥にはハンス・ウェグナーのママベアチェア


ハンス・ウェグナーによる PP130サークルチェアと、PP19ベアチェア


ボーエ・モーエンセンの2213ソファ2204ハイバックチェア



なお、つい先日ご来店を頂きましたお客様より教えて頂いた事なのですが、2012年、デンマーク・コペンハーゲンにあるデンマークデザインミュージアムで開催された「フィン・ユール 生誕100周年」の企画展でも同じように、様々な家具を体感できるスペースがあったそうです。今年2022年は生誕110周年となりますが、100周年と同じように、このようなスペースを設けられていた事を、大変感慨深く思います。



フィン・ユールを知るだけでなく、様々な名作を体感できる、素晴らしい企画展でございます。是非、皆様もご鑑賞いただけましたらと思います。


フィン・ユール展に関して、詳しくはこちらのページをご参考くださいませ。(公式HP)




【インテリアコーディネート】

※当店ダンスク ムーベル ギャラリーではインテリアコーディネートも行っております。

詳細はこちらのページよりご覧くださいませ。

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