ポール・ケアホルムとPPモブラー

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スチールを用いた家具を多数デザインしているデンマーク人デザイナー、ポール・ケアホルム。木材を用いた家具が主流であった当時のデンマークにおいて、スチールを自在に操り、木材では実現不可能であった構造・フォルムを次々と生み出しました。スチールをデザインの中心に据えたポール・ケアホルムは当時“鬼才”と呼ばれ、誰よりも妥協を許さないスタイルで、数多くの名作を生み出していきました。

 

 

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DMG

 

 

現在、ポール・ケアホルムの作品の多くはフリッツ・ハンセン社により製造されており、その全てがスチールを用いた作品となっておりますが、高度な木材加工技術を持つPPモブラーからも、実は多くの木材を素材とした作品を発表していました。画像にて、ご紹介させていただきます。

 

 

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Østre Gasvarks Chair(1977年)
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PK27(1971年)
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Furnishings for Lund and Lommer(1978年)
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Louisiana Chair(1975年)
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PK15(1979年)
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PK240(1964年)
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PK1(1956年)
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PK111(1956年)
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PK140(1971年)
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PK28/Horserod Armchair(1980年)

 

どの作品もポール・ケアホルムらしい発想と全体の構造は残しつつも、やはりスチールよりも柔らかい印象となっています。また、このような作品の他に、成型合板を用いた作品“PK0”などもデザインしていました。

 

 

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PK0

 

 

同じデザイナーと言えども用いる素材が異なるだけで、まったく印象の異なる作品が生まれます。ポール・ケアホルムをはじめ、当時のデザイナーは様々な素材や構造を試みることにより、一番自分に適した素材・構造を見つけていきました。じっくりと素材と対話することができたからこそ、耐久性が高く使い心地の良い家具が次々と生まれたのかもしれません。

 

 

<現在、当店ではPPモブラーの作品を中心とした企画展『クラフトマンシップの真髄』を開催しております>
企画展『クラフトマンシップの真髄』
2016年11月25日(金)〜12月28日(水)
場所:DANSK MOBEL GALLERY (ダンスク ムーベル ギャラリー)

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2F
電話:03-6263-0675

 

 

DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)

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