北欧デザインの巨匠、ポール・ケアホルム。 彼の作品といえば、スチールと自然素材を組み合わせた「PK22」ラウンジチェアや「PK31」ソファなど、厳格なまでの美しさと機能性を備えた名作が思い浮かびます。
しかし、そのラインナップの中で、一際異彩を放ちながらも、ケアホルムの本質を体現している椅子があります。それが今回ご紹介する「PK8」です。

30年の眠りから覚めたデザイン
「PK8」の物語は1978年に遡ります。 この椅子は、ケアホルムが愛する妻であり建築家のハンナ・ケアホルムのため、同年にデザインした天板がコルクタイプのテーブルと合わせることを前提にデザインされた椅子でした。

コルクタイプのテーブルとプロトタイプと思われるPK8。2022年にデンマークにて撮影。

当時、彼が残したのは手作りのプロトタイプのみ。製品化されることなく、その椅子は長年ケアホルム家の食卓を彩っていました。2007年、フリッツ・ハンセンとハンナ夫人の協力により、当時の細かな意匠を忠実に再現することで、ついに製品として世に送り出されたのです。
半世紀近い時を経てなお、全く色褪せることのないその姿は、ケアホルムのデザインがいかにタイムレスであるかを証明しています。
優美な曲線と「三本脚」の構造
PK8の最大の特徴は、ケアホルム作品に共通する「素材への敬意」と、三本脚が織りなす独特の軽やかさ、その彫刻的なフォルムにあります。
完璧な「三本脚」
ケアホルムは、床の状態に左右されず安定する「三本脚」の構造を好みました。PK8の脚部は座面裏で溶接されており、脚部に取り付けられた突起状の部材でシート全体を支えています。



フロントからバックへと流れるようなアルミニウムのラインで構成され、どの角度から見ても隙のない美しさを持っています。
一体成型のシェル
背もたれと座面が一体となったバケット状のシェルは、緩やかにカーブを描き体に寄り添うような心地よいホールド感を生み出します。また、正面から見た時のエレガントなラインは、彫刻作品のような美しさを放ちます。


素材のコントラスト
シェルの背面は滑らかなプラスチック素材(ABSプラスチック)、前面にはレザーを施すことができます。脚のアルミニウム、シェル背面のプスチック、シェル前面のレザーなど、各素材の絶妙なコントラストがチェア全体に品格を与えます。

空間に「余白」を生むデザイン
多くのダイニングチェアが四本脚であるのに対し、PK8が三本脚であることは、視覚的な軽快さをもたらします。脚が一本少ないだけで、空間の床面積が広く感じられ、空間における圧迫感を与えません。それでいて、計算し尽くされた構造により、椅子としての安定感は抜群です。
PK8は単体で置けばアートピースのような存在感を放ち、PK58などの円形テーブルと合わせることで非常に親密で調和のとれたダイニング空間を作り出します。
「構造そのものがデザインである」というケアホルムの信念が、この一脚には凝縮されているかのようです。
当店DANSK MOBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)は、インテリアコーディネートをはじめ、ポール・ケアホルムの家具を多数揃えるフリッツ・ハンセンの他、ハンス・J・ウェグナーの名作家具を製作するPPモブラー、デンマークの照明メーカー ルイスポールセンなどをお取り扱いする正規代理店でございます。
家具・照明・カーテン・ラグ・アートなど、インテリアに合わせてトータルにご提案をさせて頂きます。インテリアコーディネートやサイズ・使い心地など気になる事がございましたら、どうぞお気兼ねなく店舗までご相談・お問い合わせくださいませ。
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