インテリアとしての彫刻

[更新日] [公開日] Posted in Blog

ダンスク ムーベル ギャラリーでは、先日の6月4日(土)、イベント”EGG™ SEWING EVENT-彫刻としてのエッグチェア-を開催いたしました。大変多数の応募を頂きまして、誠にありがとうございました。

 

当日はフリッツ・ハンセン社の革張り職人、Hans Mannerhagenがデンマークから来店。実際にエッグチェアの革張りを実演し、皆様の目の前でエッグチェアが完成いたしました。

 

ハンス氏 イベント③

 

「エッグチェアとはどのような椅子なのか」。今回のイベントを開催するにあたり、私たちは再度、エッグチェアについて考え直しました。そのときにたどり着いたのが、「エッグチェアは彫刻的である」ということでした。

 

皆様が思い浮かべる「椅子」とは、どのような形をしているでしょうか。一般的に「椅子」と言いますと、脚が4本あって、その上に座面があって、そして背もたれが付いていて、場合によりアームがあったりする。。。いわゆる一般的な「椅子」とは、そういうものであると思います。

 

それに比べ、エッグチェアはまったく異なる形をしています。大きな塊を削っていって削っていって形作ったような、そんなフォルムをしています。いわゆる一般的な椅子が「構造体」とした場合、エッグチェアは「造形」。発表当時、「椅子」としてこのようなエッグチェアを見た人々は、非常に驚いたのではないでしょうか。

 

エッグチェア

 

そのような「彫刻としてのエッグチェア」という側面に焦点を当てるべく、このたびのイベントでは実際の彫刻作品を合わせて展示いたしました。ご協力いただきましたのは、銀座8丁目にあります「ギャラリーせいほう」です。彫刻を主に取り扱うギャラリーとして、近代から現代彫刻家の作品、彫刻・デッサン・版画などを展示・販売しているギャラリーです。

 

ギャラリーせいほうさんにご協力いただき、展示しましたのは次の4点です。

 

佐善圭 「夢の薫り」
佐善圭 「夢の薫り」
オシップ・ザッキン 「子守り唄」
オシップ・ザッキン 「子守り唄」
速水史郎 「サヌキカンカン」
速水史郎 「サヌキカンカン」
ローラ・アルパート 「菊」
ローラ・アルパート 「菊」

 

今まで、私もあまり彫刻作品に触れる機会がなかったのですが、今回彫刻作品をお借りしまして、その不思議な魅力と力をしみじみと実感しました。一度置いてしまうと、なくなると寂しく感じます。オシップ・ザッキンの作品など、どこかしら真に迫る感じがし、同時に非常に感傷的で、何となく切ないような愛おしいような、見ていてそんな心持ちがしてきます。

 

IMG_3116

 

彫刻作品がある空間というのは本当に贅沢な空間なのだと、しみじみと感じました。皆様も、お近くにお越しの際は、是非ともギャラリーせいほうを訪ねてみてください。

 

 

ギャラリーせいほう / Gallery SEIHO

【営業時間】
企画展/ 11:00am 〜 6:30pm
常設展/ 11:00am 〜 6:00pm
日曜・祝日休廊
tel 03-3573-2468  fax 03-3573-5678

JR新橋駅/銀座口 地下鉄新橋駅/1番出口  地下鉄銀座駅/A3出口

 

 

DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)

▽株式会社KEIZOグループ店舗
REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE OSAKA
DANSK MØBEL GALLERY