デンマーク研修報告2018⑯~キャスパー・サルト~

キャスパー・サルト

デンマークを代表するデザイナーの一人で、

フリッツ・ハンセンの製品では ナップチェアリトルフレンド など、

シンプルで美しく、優れた機能性を持つデザインが特徴です。

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キャスパー・サルト

そのキャスパーのアトリエに・・・

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お邪魔しちゃいましたー

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写真撮影全然オッケーのオープンなオフィス。

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整理整頓

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こういった、クスッと笑ってしまうようなおもちゃから

インスピレーションを得るんでしょうね。

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わらじがありますね。

地下にあるアトリエでデザインについてお話してくれました。

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アーム付きのナップチェア。

キャスパーは当初、シェルの型をアームレスと共用して、

後からアーム部分を取り付けることをイメージしていました。

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でもなかなかうまくいかない・・・

そんな時フリッツ・ハンセンのCEO、ヤコブ・ホルムが

『だったらもう一個型を作ったらいいじゃないか』

・・・そう言ったのだそうです。

キャスパーとしては製品化される時のコストまで考えたんですが、

それはきっとデザイナーだけが苦しむことではないのですね。

いいデザインを生み出して欲しい、そんな思いがあったのでしょう。

それとどうしても紹介したい製品があるそうで・・・

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これは折りたたみのスツール。

座面の裏側に脚が収納されています。

画像がないんですけど(いつもすみません・・・)

脚の飛び出し方がなんだか近未来的。

こういったスツールは部屋の隅っこに置かれて、

しばらく出番がないと埃をかぶっていたりする。

あるいは洗濯物が乗っていたり・・・

置き場所にこだわったこのスツールの行先は、シェルフ!

現在シェルフメーカーのMontanaで製品化されているそうです。

『残念ながらデンマークにはスペースがたくさんあるから、

こういった製品の需要があまりない。東京とかの方が向いてるかもね』

ちゃっかりアピール(笑)

キャスパーは熱い人でした。

思いを伝えようと、時に通訳さんの事を忘れて話し続けたりして。

デザインだけでなく、機能性、コスト、その置き場所までに思いを込め、

使う人のライフスタイルを楽しく豊かにしてくれる。

確かにそんなアイテムばかり。

キャスパーに会ってなんだか納得しました。

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最後にキャスパーはこう言っていました。

『フリッツ・ハンセンと一緒に仕事ができることを光栄に思います。

試作のコストにこだわらず、妥協せずにアイデアを生み出すことができるから』

『完璧なものを作るのは本当に難しい事だが、とても感謝している』

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