黄金比

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日比谷公園内で「特別展 ダ・ヴィンチを観た。視点導入が科学的、分析的で細部の面白さに気づかせてくれる。うーん、なるほど。芸術的感動というよりは天才の所業を電子的テクノロジーで解読、再発見するという、ダ・ヴィンチだからこそ成り立つ試みで、そこが逆に面白いのですね。
15世紀当時ダ・ヴィンチが40年かけて科学したことを最新のテクノロジーで追体験して見せる。「モナ・リザ」「最後の晩餐」何を選んでも補助線だらけ、数学的に解釈してしまうキュレーター魂。でも、久しぶりに黄金比という言葉に再会したことでたるんだ脳を刺激して、思考を飛躍させてくれた。学生時代に1:1.618という数値を学んだ記憶がある。多くの泰西の古典的名画は解読するならばこの黄金率に当てはまるということも、美術史の本で読んだ記憶がある。こんなのあまり興味がわかなかったし、どんな芸術家も制作時に黄金比などほとんど意識しなかったに違いない。なのに何故黄金比なるものが存在するのだろうか。謎解きは面白いからだろうか。「ダ・ヴィンチ・コード」のように「神秘の比」として後付はいくらでもできるし、世紀の発見は名画には付いて回る。フェルメールなどになると盗難、破損、修復それにまつわり、キャンバスにあけられたヴァ二シングポイントの針のような穴の発見(この点に針を刺してそこから糸を引き一点透視画法を完成させたらしいデス)など一気に面白く加熱する。しかしながら、それもこれも名作の持つ魅力の説明には遠く及んではいない。キュレーションによる付加価値はいらない。

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オームガイは自然界の黄金比代表?

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対数螺旋

ところで日本の美術品についてはいかがなものか。黄金比的解説はめっきり少なくなる。
日本的文化ということにまで広げるならば、自然や美に向き合う姿勢が西洋とは大きく違ってくる。それは西洋知といった論理的な解釈が成り立ちにくい世界だ。「空白」「ま」などに向かっては補助線は引きようがないだろう。が、しかし、こじつけは健在である。葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」は対数螺旋に当たるそうだ。又「千絵の海・房総銚子」は構図が幾何学的でつい解読してみたい気にもなる。さらに法隆寺、四天王寺伽藍の平面など古建築のモデュールにみられるのは白銀比とか大和比と言われるようです。こちらは1:1.414 約5:7の比率。幾分かひかえめですよね。こういうことは該当する事例が少なくては説得に迫力がでない。

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北斎・神奈川沖浪裏


北斎 房総銚子.jpg

北斎・房総銚子

さてさて、アルコールも手伝って正月らしく妄想気味でした。ついでにひとつどうしても追加したい作品があります。ダ・ヴィンチ人体図に照らしてどなたか解読してみてはくれないだろうか。興福寺・阿修羅像はこの世にはない美の比率がありそうですが。


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阿修羅



(takezo)


 
 

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黄金比” への2件のフィードバック

  1. TAKEZOさん
    ん? KEIZOさんとまた違うのですか・・・
    ともあれ、素敵なブログですね。
    こういったアート鑑賞に興味がありますので
    楽しみにしています。
    「黄金比」解読は不可能ですが
    自分で作るものに勝手に「これぞ黄金比」と
    認識して、その調和美を探究しています。

  2. こんにちは。コメントありがとうございます。
    TAKEZOのペンネームでKEIZOと一緒にブログ書いています。
    直感を大切に今後も書きたいと思いますので、ぜひきびしい
    ご意見もお寄せください。お待ちしています。

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