吉田五十八

新年あけましておめでとうございます。「Republic Store Osaka」は元旦からオープンしております。今、お店で「吉田五十八作品集」を読んで「和」の世界に浸っています。実は「Republic Store Osaka」があるリーガロイヤルホテル(中之島)も吉田五十八の建築設計によるものです。吉田五十八は「太田胃散」で有名な東京・日本橋の「雪湖堂」の主人・太田信義の8人目の子供として1894年(明治27年)に誕生しました。五十八という名前は太田信義が58歳の時に生まれた子供だからと命名されたそうです。(吉田という姓は母方の家が絶えるのを防ぐための養子縁組による物です。)父信義はもともとは武士でしたが明治維新などの社会事情により商人と転身した人です。建築と長唄を趣味とする人で、五十八自身、父の事を「父が作った茶室や別荘を、私が建築家になってから検討してみても、素人でこれだけまとめるのは大変だったろうと思うくらいである。父は時々京都にいっていたので、上方普請の手法を知っていて、それを使っているから、おそらく大工の棟梁などは、父から京都普請の講釈をさんざん聞かされていた事だろうと思う。」と述懐しています。絵の才能と数学に長けた吉田五十八が建築家になり、後に数々の「名作数寄屋建築」を世に残したのも必然的な事だったような気がします。

 

(KEIZO)

 

 

 

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「吉田五十八作品集」株式会社新建築社

 

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「ぼたん」 大阪・曽根崎 1956年

 

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大阪ロイヤルホテル(1965年)

バーナード・リーチ、柳宗理、浜田庄司、河井寛次郎などの協力により建てられました。

施工は竹中工務店。造園は荒木造園によります。

 

リーガロイヤルホテルにはバナード・リーチが監修した「リーチバー」が有ります。

詳しくは「リーチバー1」 「リーチバー2」をご覧ください。

 

 

 

 

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