ピート・ハインとスーパー楕円

フリッツ・ハンセン製品の中でも大変人気のあるテーブルシリーズ。

1968年にデザインされた、長い歴史を持つテーブルです。

シンプルかつ特徴的なシルエットで、セブンチェアなどのダイニングチェアとの相性も抜群です。

ピート・ハインによるテーブルトップ、ブルーノ・マティッソンによるスパンレッグ、アルネ・ヤコブセンによるベースという、豪華な顔ぶれが集まった製品です。

スーパー楕円

テーブルシリーズの中でもサイズ展開が豊富で人気のある「スーパー楕円テーブル」。

この「スーパー楕円」。もともとはスウェーデンのストックホルム・セルゲル広場の交通問題を解決するために数学者であるピート・ハインが創作したものです。

ピート・ハインは数学者でもあり、詩人でもあり、デザイナーでもあります。

「愛とは何か。愛とは、パイナップルのよう。甘いようで、でも不確かで」

ロマンチックな詩人だったのですね!

彼は1950年代、慢性的な交通渋滞に悩まされていたスウェーデンの首都、ストックホルムの中心部のセルゲル広場の交通渋滞の解決を行政より託されます。
1959年に彼が出した解決策が「スーパー楕円」だったのです。
楕円と長方形の中間の形状により、自転車の運転はブレーキの操作やハンドリングがスムーズになり、交通の渋滞解消につながりました。

その後、このスーパー楕円の曲線は現代のスカンジナビア建築の特徴となっていきます。

メキシコシティにあるサッカー専用のスタジアムや、スーパーエッグと呼ばれるペンダントなど、さまざまなものに応用されました。

スーパーエッグ By ピート・ハイン
スーパー楕円テーブル(フリッツ・ハンセン)


先日、東京・銀座にあるルカ・スカンジナビアさんでスーパー楕円・真鍮トレイを見つけました。

Piet Hein Super Ellipse Tray in Brass|Luca Scandinavia | 北欧ヴィンテージ・工芸・アート (luca-inc.com)

大変美しいです。

このように様々な形で応用されたスーパー楕円。

まさに普遍的なデザインはあらゆるものに通ずる、ということを証明しています。

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