スカンジナビアンスイートルーム インテリア

フリッツ ハンセン ストア大阪とリーガロイヤルホテル(大阪)のコラボレーションにより、ザ・プレジデンシャルタワーズに期間限定の特別室、スカンジナビアンスイートルームが誕生いたしました。

今回は、岡田美里さんにセレクトいただいたインテリアについてご紹介したいと思います。


【家具・照明】

1940年代のフリッツ・ヘニングセンのヴィンテージテーブルをはじめ、1950~1960年代前半のデザイン過渡期に発表された名作が揃いました。

リストにすると(現代では様々な表現で称賛されている)著名なデザイナーが名を連ねていて、とても贅沢なセレクションになっていることに改めて驚きます。

① VL38 Table Lamp / Vilhelm Lauritzen(Louis Poulsen)

1938年にコペンハーゲンにあるデンマーク国営放送局(ラジオハウス)の建物のために、建物の設計者ヴィルヘルム・ラウリッツェンがルイスポールセンと共同で製作したもの。

2016年に復刻されたホワイトバージョンは、照明技術の進歩と省エネルギーのため、LED光源を使用しています。

シェードの柔らかな曲線と、真鍮の支柱がエレガントな印象のランプです。

ポール・ヘニングセンやアルネ・ヤコブセンと友人関係、ともに刺激しあった仲であった。

Vilhelm Lauritzen/ヴィルヘルム・ラウリッツェン(1894-1984)

機能主義建築の先駆者であり、デンマーク建築史におけるもっとも重要な建築家のひとり。

ラジオハウスとモダニズム建築の傑作であるコペンハーゲン空港のターミナル39はデンマークの指定建築物ともなり、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。

② Side Table ヴィンテージ / Frits Henningsen(Luca Scandinavia)

デザイナーであり、家具職人でもあったフリッツ・ヘニングセンによるデザインとされる1940年頃のサイドテーブル。

フレームにはマホガニー材、黒い天板はこの当時の新素材で耐水性に優れたメラミン製素材「フォーマイカ」が用いられています。

デンマークデザインの父、コーア・クリントに学び、大きな影響を受けたひとり。

Frits Henningsen/フリッツ・ヘニングセン(1889-1965)

家具職人の資格を得て、コペンハーゲンの家具職人ギルドの中心的な人物となります。

デザイナーとしての個性よりも製品の質と製作技術に注力したことからほかの巨匠のような認知度はありませんが、家具業界において高い品質を求め細部にまで妥協のないこだわりこそが家具職人、デザイナーとしての高い評価につながっています。


③ No.1 Sofa / Børge Mogensen(Fredericia)

1955年にボーエ・モーエンセンがフレデリシアのために最初にデザインしたソファを2014年に『No.1』として復刻。

繊細さを強調する薄いフレームに対しクッションはしっかりとしていて快適なかけ心地です。ボタン締めがアクセントの役割も果たし、シンプルながら魅力的なソファです。

王立アカデミーでクリントに師事。
同じ年のハンス・J・ウェグナーは生涯の友。

Børge Mogensen/ボーエ・モーエンセン(1914-1972)

第二次大戦後、デニッシュモダンを牽引した大きな影響力を残すデザイナーの一人です。

モーエンセンはデモクラティック・デザインを掲げ、シンプルで機能性に優れた木製家具を数多く発表。いずれも控えめな美学と耐久性を考慮した構造が特長となっています。

のちにFDB(デンマークの生活協同組合)の家具部問のチーフデザイナーとして一般庶民に向けた質の高いデザイナー家具を次々に発表しました。

④ Model 650-15 Rocking chair ヴィンテージ / Ib Kofod-Larsen(Luca Scandinavia)

イブ・コフォード・ラーセンによってデザインされたロッキングチェア。1962年に発表されたモデルで、こちらもその頃に作られたものです。チーク材の中でも最上とされるタイ国原産のチーク材が用いられており、アームは無垢から削り出されています。ランバークッションはルカさんのオリジナル。

Ib Kofod-Larsen/イブ・コフォード・ラーセン(1921-2003)

デンマーク王立アカデミーでクリントに師事し、卒業後は家具デザイナーとして多くのデザインに携わりました。

木本来の素材を大切にした、シンプルで美しいデザインに加え、多くの曲線を使用した彫刻的なデザインが特徴です。

彫刻的なデザインを多く生み出したフィン・ユールの影響を受けたといわれています。

⑤ Footstool ヴィンテージ / Danish cabinetmakers(Luca Scandinavia)

1950年代頃にデンマークの家具工房で作られたフォルディング式のフットスツール。

デザイナーや工房などは判っておりませんが、無垢のチーク材を用いて作られており、高さのバランスや構造的にも脚をのせるのに適しています。

⑥ Stone coffee Table / Hugo Passos(Fredericia)

ウーゴ・パッソスのデザインによる「ピロティ」テーブル。

ポルトガルの大理石を天板に使用したストーンシリーズは天然素材のため表情に個性があります。厚みのある大理石天板は小口を加工することでシャープな印象を与えています。

Hugo Passos/ウーゴ・パッソス(1979-)

ロンドンを拠点に活躍するポルトガル生まれのウーゴ・パッソスは、親しみやすく使いやすい、日常的なものをデザインしている。

彼のモットーは、デザインは、まず、目的を持って機能しなければならないということ。使い心地やデザインに大きく影響する素材、構造、人間工学からアプローチするパッソスの信念は、フレデリシアのそれと深く共鳴し合っている。

⑦ Arm Chair ヴィンテージ / Danish Cabinet makers 1950ʼ s(Luca Scandinavia)

1950年代頃にデンマークの家具工房で作られたアームチェア。

ステインされたビーチ材に籐張りの背もたれが涼しげな椅子です。デザイナーや工房などは判っておりませんが、座りやすく丁寧に作られた椅子です。

⑧ PH 3½-2½ Table / Poul Henningsen(Louis Poulsen)

1928年に発表したポール・ヘニングセンのオリジナルデザインにもとづく復刻テーブルランプ。

トップシェードはアルミ製で、ホワイト、イエロー、レッド、グリーンの4色の塗装仕上げ。ミドルとボトムシェードはハンドメイドの乳白吹きガラス製。真鍮製のベースと支柱はマットなブラウン塗装で、当時の真鍮ヴァー二ッシュ仕上げに近い質感を現代の塗装技術で再現したものです。

Poul Henningsen/ポール・ヘニングセン(1894-1967)

第2次大戦時、アルネ・ヤコブセンと手漕ぎボートでスウェーデンに亡命したという

ポール・ヘニングセンは、コペンハーゲンで建築を学びそのキャリアをスタートさせますが、彼の関心は照明へと移行していきます。1925年、照明デザインコンペでの入選がきっかけとなり、ルイスポールセン社と契約を交わし協働が始まりました。

ルイスポールセン社と生み出してきた様々な照明は、PHシリーズとして現在もなお生産が続けられています。ヘニングセンの追求した光のテーマとその考えは現在のルイスポールセン社の精神的支柱として、照明の開発指針に多大な影響を与えています。

⑨ DROP Chair / Arne Jacobsen(Fritz Hansen)

ドロップチェアは、1958年、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーやラウンジのためにデザインされました。

当時ドロップチェアはホテルで使用する約200脚を製造したのみで、一般販売向けに製造することがありませんでしたが、2014年に50年以上の深い眠りから目覚め、ようやく復刻を果たしました。

包み込むようなデザインのドロップチェアはアルネ・ヤコブセンのお気に入りのチェアとして知られています。

Arne Jacobsen/アルネ・ヤコブセン(1902-1971)

『生まれ変わるなら庭師になりたい』彼の終の棲家ベルビュー地区のスーホルムⅠには現在もたくさんの植物が残っています。

建築家アルネ・ヤコブセンは、建物のみならずインテリアも含めてデザインする、いわば総合的プロデューサーでした。

1950年代終わりに設計したコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのプロジェクトではエッグチェアやスワンチェア、ドロップチェアなどの名作を生み出し、それらは現在もフリッツ・ハンセン社で製造されています。

植物をこよなく愛したヤコブセンのデザイン。彼のデザインは自然界の有機的なラインからインスパイアされているといわれ、見る人を癒す特別なオーラが感じられます。

⑩ PH 3½-2½ Floor / Poul Henningsen(Louis Poulsen)

1925年から1926年にかけてポール・ヘニングセンがルイスポールセンと開発した3枚シェードの照明システム。

対数螺旋を利用しデザインされたシェードは、グレア(眩しさ)のない柔らかい光を届けます。ガラスシェードが上方にもな透過光が広がり周囲の空間に美しい雰囲気を与えます。

2002年に復刻された名作です。

⑪ SWAN Chair / Arne Jacobsen(Fritz Hansen)

デンマークデザインのアイコン的な存在のスワンチェアは、エッグチェアなどとともに1958年、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーやラウンジのためにデザインされました。

直線を持たず、曲線のみで構成されるスワンチェアの特徴的なシェルのフォルムは、有機的で愛らしい印象を与えます。発表当時革新的なデザインで注目を集めたスワンチェアは、60年以上経った今もなお人々に愛されています。

⑫ Little Friend / Kasper Salto(Fritz Hansen)

2005年にキャスパー・サルトによりデザインされたリトルフレンドは、高さ調節機能の付いた万能なコーヒーテーブル。

天板のボタンを押して好きな高さで使うことができるため、ソファやラウンジチェアのサイドテーブルとして、またダイニングのサービングテーブルとしても使っていただけます。

軽く、片手で持ちやすいようデザインされていますので、現代のミニマムなオフィスや生活空間で活躍します。

Kasper Salto/キャスパー・サルト(1967-)

2018年にアトリエにお邪魔した際は、フリッツ・ハンセンで仕事ができることは光栄だと話してくれました。

家具職人としてスタートしたキャスパー・サルトは、コペンハーゲン王立芸術アカデミーで教鞭をとるなど、様々な分野で活躍するデザイナーです。

サルトのデザインは軽量、省スペースなど、現代に求められる機能を追求したものでありながら、デンマークの伝統に敬意を払うものであり、世界的に高く評価されています。

現在最も活躍するデザイナーのひとりであり、数々の受賞歴があります。

⑬ AJ Floor / Arne Jacobsen(Louis Poulsen)

アルネ・ヤコブセンは、1957年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにAJランプをデザインしました。現在このシリーズは、建築家アルネ・ヤコブセンを代表するデザインとして世界中で知られています。

直線、斜角、直角の組み合わせを持つAJランプのフォルムは、ヤコブセンが手掛けた建築物の斜めの外形に平行して配列されていると言われています。

⑭ Art / Danish artist(Luca Scandinavia)

デンマークのオークションハウスに出品されていた油彩作品。アーティストが不明のまま落札となりましたが、比較的近年に描かれたもので、色彩画家による作品と思われます。

構図から見て風景画と思われ、距離感を度外視し構成的に描かれています。

解読できませんが、左側の空にメッセージが描かれています。

⑮ Rug / Aram(Kvadrat)

Aramは、ピュアニュージーランドウールの手織りのラグで、職人の技を感じさせる Sumak 織りです。
段階的に手作業で染めを行うことで、糸ひとつひとつに個性的な表情が生まれ、ラグ全体洗練されたニュアンスや細やかな色のリズムが広がります。

⑯ Speaker / Beolit 20(BANG&OLUFSEN)

どんなひとときにも迫力あるサウンドが楽しめるBeolit20は、Qi規格対応ワイヤレス充電機能を内蔵したパワフルでポータブルなBluetoothスピーカーです。
低音の広帯域ウーファーを含めたアンプと複数のスピーカードライバーを搭載し、Bang & Olufsenの音響エンジニアによって丹念にチューニングされた本格的なサウンドと360度全無指向性サウンド技術によってどのような空間でも豊かなサウンドで満たします。

⑰ Bed / DUX6006(DUXIANA)

スカンジナビアンスイートルームでは、左側は腰痛の方に好評な配置、右側は脚のむくみが解消されると女性に人気の配置にしております。

スウェーデンのベッドブランドデュクシアーナ。柔らかいのに沈まない、浮遊感のある独創的な寝心地は世界中の人々に愛されています。

スウェーデン鋼を用いた独自の連続スプリングシステムは、体圧を分散させ質の高い睡眠をもたらします。更にこのDUX6006は、硬さの異なるスプリングカセットを入れ替え、好みの寝心地へと変化させることのできる機能「パスカルシステム」を装備。

⑱ Speaker / Beosound Level(BANG&OLUFSEN)

Beosound Levelは、スピーカーのグローバルスタンダードを塗り替える世界初の「Cradle to Cradle」認証を獲得したスピーカーです。

用途に合わせて垂直置きや水平置きなどの設置方法が可能な美しいフォルム。設置スタイルにとらわれず、サウンドが自動的に広がり瞬時に空間を音楽で満たします。







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