デンマーク研修報告2018④ ~ルイジアナ美術館~

『世界一美しい』と称される、ルイジアナ美術館。

もともとは邸宅だったこの建物。

増築、改築され、1958年に新たな美術館として誕生しました。

エントランスはとても小ぢんまり。

これから起こるめくるめく感動を、この時はまだ予見できませんでした。

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エントランスにはヘンリー・ムーアの彫刻。

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広大な敷地に建てられた回廊式の建物。

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長く愛されたであろう PK31 が。

建築家、ヨルゲン・ポーとヴィルヘルム・ヴォラートは

この建物に住みながら起伏に富んだ土地を歩き、

まるでヴィラを建てるようにデザインしたそうです。

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回廊はレンガの床とパイン材が使われています。

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どことなく日本の雰囲気のする心地よい空間です。

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とにかくジグザグの廊下で、コーナーごとに彫刻が存在していました。

これは、なるべく樹木を残すなど、美しい自然を破壊しないための配慮。

来館者は見えない次のコーナーへの期待でワクワクしながら進み、

いつの間にか自分がどこにいるかわからなくなる錯覚に陥ります。

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中庭にも様々な彫刻が、まるで自然と一体になっていました。

景観も含めてアート、その空間を建物が包み込んでいます。

実はこの辺りから興奮してしまい、写真が撮れていません・・・

回廊の先には様々なスペースがあり、

ワークショップなどが開かれているそうです。

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カオスな子供スペース。

曲線のテーブルにカラフルな セブンチェア がとても似合っていました。

小さいころからアートが身近にあるんですね。素晴らしいです。

そしてそして・・・本日のハイライト。

ジャコメッティのスペース。

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うわぁ・・・
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ガラス張りの景観もまるで絵画のようです。

このスペースには3作の彫刻があり、それらの視点が交差するように配置されています。

つまり、空間全体がひとつの作品。

その中に自分がいることに、とにかく感動。

カフェコーナー。

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とてもゆったりした広いスペース。
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オーレスン海峡を望む庭園にはアレクサンダー・カルダーのモビールが。

あいにくの天気でしたが、それでも自然の心地よさ、豊かさを感じることができました。

天気の良い日には芝生で寝転んだら気持ちいいでしょうね。

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対岸にはスウェーデン!
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この美術館には立ち入り禁止の看板も、ロープもありません。

それでも作品に無遠慮に触る人は誰一人いませんでした。

『芸術鑑賞』といった堅苦しいイメージは全くなく、

知らないうちにアートの中にいるような、とても身近に感じられる場所。

美しく広大な自然とともに、この美術館の懐の深さを実感しました。

ところでこのルイジアナ美術館の名前ですが、

この建物の最初の所有者、

アレキサンダー・ホルムの奥様に由来しているそうです。

なんとこの方、3回結婚をされているのですが、

奥様のお名前がすべてルイーズだったとか。

嘘のようなホントのお話。

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