北欧家具ブレイク

久しぶりに、IKEA港北店に行ってきました。大変な集客で日曜の午後はただならぬ気配さえ感じました。

低価格志向、大量供給、ファストデリバリーなどライフスタイルに大きな変革をもたらしている今日の買い場の変化を目の当たりにした感じです。アパレルが先端を切り、流通構造の変革から生まれたこの消費スタイルは止まりを見せません。ユニクロ、ニトリが多店舗化しグローバルに展開するさまは永遠に続くかにさえ思えるのですが、さてどうなるでしょうか、誰にも予測できないでしょう。

IKEAは考えてみれば40年以上も前に今のスタイルを確立しており世界市場を開拓してきています。そのポリシーは変わることなく北欧のカルチャーの一面を広め続けています。消費者のロアーミドル層をきっちり魅了しています。ここに単なるコピー依存の低価格志向SHOPとの相違を感じます。

北欧的生活、特にインテリアに関しては日本人の感性、心情が暗黙のうちに共感を持っています。40年前、円は1ドル360円でしたから、ハンスウェグナーやヤコブセンなどの椅子はまったく手の届かない高級工芸品という時代でした。その意味ではIKEAというロープライスゾーンの商品と北欧ハイエンド・デザインが2層をなしている今の日本の市場はなんとも生活者にとってはありがたいことであると思います。

北欧デザインというポリシーを通しながら、ハイ、ローを使い分けすることができるのですから。

最後にIKEAの顧客層は30代の子供づれ家族が圧倒的に多いということです。IKEAから入り北欧カルチャーを学び、余裕ができたらもう一ランク上のデザインへと自分たちを高めていく段階家具という言い方が北欧では言われています。

大きく変わらないでしかも進化するという北欧ライフスタイルはとても参考になると思いますが、いかがですか。

(TAKEZO)