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『タル・アール』とセブンチェアの秘めごと

reiko ()

夏本番前のジメジメ季節ですが パッと明るい色や涼しげな色でお部屋の模様替えもしたくなりますね。

ベリー系の大人色も 梅雨時のグレイ色の中で鮮やかでグラマラスに映る色です。

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果実の色を表現するのはとても難しいです。

昔々、『コムデギャルソン』の創始者、川久保玲さんが雑誌のインタビューで語っておられた一言が今でも 私の引き出しの中に入っています。

『...私が黒色が好きな理由は 黒色の固まりを切ったとしたら 中からどんな色が流れてくるだろうと想像する事が出来る黒が好き...』とおっしゃられていました。

その言葉が神秘的で素敵だと思った今の私も 黒が好きです。色から想像する事って人によって違いますが 色によってどう表現出来るかと思うと色には深いストーリーがあるように思います。

セブンチェアの色を デザイナー、画家である『タル・アール』によってそれぞれの椅子に彼の感性の元に名前が付けられているのをご存知でしょうか?

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例えば紫色のセブンチェアは、『エヴレンパープル』は、タル・アールの妻 エヴレン・テキノクタイから名付けられており 深い情熱と愛情を感じられますね。

そしてピンク色のセブンチェアは『アルトシュタットローズ』と名付けられ彼の作品にはこの色が多く使われているそうです。

アルトシュタットとはドイツにある地名です。

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この『アルシュタットローズ色』はタル・アールはあらゆるもののはかなさと、圧倒的な美しさを表現されたそうです。 みなさんはこの景色から何を感じ何を想像できますか?

連想ゲームみたいで 色って本当におもしろいなあって 思いませんか?

ただの色がただの色ではなく そこにストーリーがあるなんて本当に素敵ですよね

ただ座るだけの椅子ではなく 色のストーリを知って座るのでは全然意味が違ってきます。

セブンチェア=完璧な形のための色

是非『タル・アール』の世界観を覗きに来て観てください。

お待ちしております。

reiko