フリッツ・ハンセンを代表する数多くの名作の中で、ひときわ異彩を放ち、彫刻のような美しさを放つラウンジチェアがあります。それが、ポール・ケアホルムによって1965年にデザインされた「PK24」、通称「ハンモックチェア」です。

このPK24がいかにして生まれたのか。そのデザインルーツと人々を魅了してやまない特徴についてご紹介します。
18世紀の様式美とモダニズムの融合
PK24のデザインルーツは、1880年頃にミヒャエル・トーネットの息子アウグスト・トーネットがデザインした曲木正の寝椅子やル・コルビュジェ、ピエール・ジャンヌレ・シャルロット・ぺリアンらによる「長椅子(シェーズ・ロング)」に見られる優雅な曲線にあります。

ケアホルムは、それら古典的な椅子が持つ「身体を預ける」という機能美を抽出し、スチールと藤という彼が得意とする素材によって、極限までシンプルに、そしてモダンに昇華させました。
彼が目指したのは、単なる椅子ではなく、空間の中に静かに佇む「構造体」としての美しさだったのです。
PK24の魅力①ハンモックのように浮遊する座り心地
PK24の最大の特徴は、その名の通り「ハンモック」を思わせる構造にあります。座面と背もたれが一体となったシートは、ベースの2点のみで支えられており、重力から解放されたような軽やかな座り心地を実現しています。

また、身体のラインに沿う緩やかなカーブは、視覚的な美しさだけでなく、人間工学に基づいた究極の安らぎを与えてくれます。
PK24の魅力②無段階で調整可能なヘッドレスト
PK24を象徴するディテールが、ステンレスのスチール製カウンターウェイト(重り)で吊り下げられたヘッドレストです。ベルトの長さを変えることで、座る人の身長や姿勢に合わせて位置を無段階に調整できます。

ヘッドレストは革のベルトでステンレスのフラットバーでバランスを保っています。この機能的でありながら装飾的なアクセントはケアホルムの細部へのこだわりを象徴しています。
PK24の魅力③素材の対比が織りなす「静謐な美」
ケアホルムの美学を語る上で欠かせないのが、異素材の組み合わせです。

PK24はベース部分にスプリングスチールが使われており、弾力性があり、無機質ながら洗練された印象を与えます。シート部分の素材はレザーまたは籐から選ぶことができ、職人の手仕事が感じられる温かみのある素材となっています。
素材の持つ「硬質さ」と「柔らかさ」の絶妙なバランスが、空間に凛とした空気感をもたらし、使い込むほどに深みを増していきます。
■納品事例
当店からお納めしたPK24の納品事例をご紹介いたします。
遠方よりご来店くださり、ご購入いただきました。


PK24は、決して主張しすぎることはありません。しかし、そこに在るだけで空間に「質」をもたらし、持ち主の美意識を静かに語ってくれます。



窓辺で外の景色を眺めながら、あるいはリビングの片隅で読書に耽る。 PK24に身を委ねる時間は、慌ただしい日常の中に贅沢な「余白」をもたらしてくれる特別な一脚です。
店舗ではレザーサンプルをご用意しております。是非店頭でご覧ください。
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