ポール・ケアホルムの家具は、家具を構成する素材としてスチール・レザー・大理石を用いられている点が最大の特徴です。
素材の一つであるスチールは、ケアホルムの販売パートナーであったE・コル・クリステンセンがドイツまで赴き、ポール・ケアホルムを代表するラウンジチェアPK22の製作工程の中で必要とされた弾力性のあるスプリング鋼にその可能性を見出し採用された素材になります。
PK22の製作を経て、スプリングスチールの特性を生かした、フレームを構造的にみせるデザインをさまざまな家具に展開する中で製作されたアイテムにPK80デイベッドが挙げられます。

PK80デイベッドの構造は、座面となるクッション部分とスチールで作られた脚部にクッションを支える板状のプレートで構成されています。クッション部分と脚部は、輪っか状のゴムがかけられたプレートにクッション部分に付けられたベルトを通して固定されるようになっており、実にシンプルな構造となっております。


PK80デイベッドの座面の縫製は正方形のグリッドで構成されています。実は遠くから見た時に全ての正方形が同じ比率に見えるように、中央の正方形を僅かに大きめに設計されています。ここにもケアホルムの美学が貫かれていると言えるでしょう。

モダンであり正方形と直線が際立つ端正な佇まいが感じられるPK80デイベッドは現代の公共空間との親和性も高く、国内では国立新美術館の休憩スペースに置かれ、実際に座って休憩することができます。他、国外ではニューヨーク近代美術館(MOMA)にも置かれているなど、世界中のアートスペースで採用されています。
PK80デイベッドには正方形モデルもあり、1辺が140センチ四方の正方形をしたPK81デイベッドもございます。PK81デイベッドは建築家ハルドー・グンログソンとヨーン・ニールセンが設計したデンマークのターンビー市庁舎に置かれています。
ポール・ケアホルムによってデザインされたPK80デイベッドは、正方形のグリッドで構成された端正な佇まいが非常に美しく、家具の高さが抑えられている事で空間全体が窮屈にならずに軽やかな印象を与えてくれる家具です。
店舗にて常設展示しております。
是非店舗にてお試しください。皆さまのご来店をお待ちしております。
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