TALK SESSION-Poul Kjærholm―①

先日、青山店にて「TALK SESSION-Poul Kjærholm-」イベントを開催しました。

「PK」シリーズのデザイナーのポール・ケアホルムの娘、クリステーヌ・ケアホルムさんをデンマークより招き、ケアホルムと親交の深かった島崎 信氏、造形に深い織田 憲嗣氏を迎え、ポール・ケアホルムについて語って頂きました。

ポール・ケアホルムが自宅で過ごす様子やご家族とのホームパーティーの貴重な写真などと共に、クリスティーヌさんの父親としてのエピソードや島崎 信先生がもつ当時の面影について。織田 憲嗣先生によるプロダクトの歴史や特徴などと予定していた時間が足りない内容でした。

クリスティーヌさんは海沿いにあるケアホルム邸で幼少期を過ごし、リビングなどのメインのスペースに当時は本棚もなくスッキリしたしたインテリアだったようです。
当たり前に思っていたインテリアでも遊びに来た友人に家具の以外のものが少ないと良く指摘されたそうです。 
欲しい人形も父親の選んだデザインのもの、子供の頃は納得がいかなかったが今では父親のデザインは好きで「PK」の家具は愛用しているようです。

PK22のラウンジチェアの座面の低さがどこか日本の要素を感じるように、クリスティーヌさんがデザインしたラグSÆSON(セゾン)も日本庭園の枯山水を思い出します。
子供の頃に過ごした空間や家具のデザインから潜在的に受け継がれているものだと改めて実感しました。

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トークセッションの会場の様子

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島崎 信氏(左) 織田 憲嗣氏(右)

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岡村 彩さん:ayanomimi(左)クリスティーヌ・ケアホルムさん(右)

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Krestine Kjærholm クリスティーヌ・ケアホルム(テキスタイルデザイナー)

1984年にテキスタイルデザイナーとして活動を始めて以来、数多くのデンマークを代表する作品を手掛ける。これまでのプロジェクトにデンマーク国会議事堂内首相執務室、コペンハーゲン最高裁判所のインテリア、国営鉄道(DSB)の車内内装などがある

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島崎 信 ―武蔵野美術大学名誉教授―
1956年東京藝術大学美術学部工学科図案部卒業。1959年デンマーク王立芸術アカデミー建築学科修了。インテリア、プロダクトのデザインも手がけ展覧会などの多くのプロジェクトに携わる。北欧建築デザイン協会理事。「美しい椅子」など著書多数。


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織田 憲嗣 ―東海大学芸術工学部くらしデザイン学科特任教授―
椅子研究科。大阪芸術大学芸術学科デザイン学科卒業後、百貨店勤務を経てフリーのイラストライターへ。その後、研究のために椅子を1300脚以上所有する。自身のコレクションを提供し、セミナーなどの文化向上に努める。著書に「名作椅子大全」「デンマークの椅子」など多数。

(イベント協力)
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岡村 彩 ―デザインプロデューサー ビジネスコンサルタント―
デンマークコペンハーゲン生まれ コペンハーゲン商科大学院卒
在学中は慶応義塾大学商学研究科 スペイン・コルバド大学に留学
2009年ayanomimi設立 4か国語でのコミニケーション(日本語・デンマーク語・英語・スペイン語)グローバルな視点でクリエイティブ・ビジネスを進めます

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