ニューラグジュアリー

従来のラグジュアリーに対して欧米の一流ブランドがロイヤリティはあまり落とさず少し価格を下げたラインナップをそろえ始めてから、そろそろ4,5年になるでしょうか。COACHなどが先鞭をつけたといわれます。ベンツのCクラス発売など、高級車からアパレル、バッグまで皆そろって2ndクラスを出すようになりました。これがいわゆるニューラグジュアリーと呼ばれる消費層を生み出したといえるでしょう。要はヨーロッパの階層社会(今でもしっかり存在している)のハイエンドなセレブリティの特権的ブランドが幾分か中流階層に歩み寄ってきていることを示しています。これは手の届く「贅沢、一点豪華所有の幸福」を生み出しています。これはライフスタルの世界的なカジュアル化、消費構造のグローバル化が大きく影響しているのだと思います。消費構造の二極化ともいわれ、ファストファッションの急成長を見ればわかるように適地生産、大量供給、低価格が世界的に受け入れられている一方、デザインの質の高さを失わない一流ブランド品への希求が進んでいます。今後は2極の中間帯とも言えるニューラグジュアリー層がとても重要になってきます。インテリアの場合はどうでしょうか。どのようなデザインがこの層のハートをつかむのでしょうか。Fritzhansenはこの新しいカルチャーを生み出している消費層にどのように楽しんでいただけるか興味深いテーマです。

(TAKEZO)

 

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