アントチェア(1) アルネ・ヤコブセン

1950年今から60年前、アルネ・ヤコブセンは製薬会社ノボノルディスク社の新社屋の設計を請け負います。クライアントからの要望の1つに、社員食堂の丸いテーブルには出来るだけ多くの人が座れ、しかも軽くて積み重ねて収納が出来る椅子を考えてほしい。と言うものでした。そこで、アルネ・ヤコブセンは当時の新素材である合板に目を付けます。(4年前アメリカでチャールズ・イ―ムズが3D合板を使用したDCWを発表。しかし、背と座がセパレーツでした。)ヤコブセンは合板で背座一体の3次曲面のスタッキング出来る椅子を考え、ベルビュー地区開発の時コラボしたフリッツハンセン社にその椅子の製作協力を依頼します。毎夜椅子製作の為フリッツハンセン社に訪れたアルネ・ヤコブセンは「美しい3次曲面は図面では表現できない」と石膏でシェルを作り最終の形状を決めて行きます。

(KEIZO)

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背と座が分かれている。DCWチェア

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背と座が一体成型のアントチェア。

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アルネ・ヤコブセンがアントチェア製作の為、毎夜訪れたフリッツハンセン社工場。

「一切の妥協を許さない」ヤコブセンの姿勢は今もフリッツハンセン社の職人の語り草に・・・・。

 

 
アント製作秘話はアント(2)に続きます。

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