デンマーク研修報告2018⑲～デンマーク国立銀行①～ – フリッツ・ハンセン正規専門店 / REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE OSAKA

ヤコブセンが亡くなった1971年の春、

デンマーク国立銀行の建築は、第一ステージを終えたところでした。

アルネ・ヤコブセンが魂を込めた集大成、

デンマーク国立銀行（以下ナショナルバンク）は

1965年から1978年にかけて建築されました。

高い壁で囲われた高層の台形の建物が敷地の半分を占めています。

国立銀行という特性上、低層の建物も地上からは見えないように

壁で囲われています。

ガラスのカーテンウォールと大理石の垂直なラインがとても美しい

異なる素材でありながら規則的なファサートによって、

建物全体がまるで特徴的な柱のような印象を与えています。

銀行の入り口にはこんな素敵なオブジェがありました。

ヤコブセンが好んで使用したノルウェー産の大理石は、以前にご紹介したスラレド市庁舎でも使われています。

ナショナルバンクを囲むクラシックな建築物との風景です。

旧証券取引所から

ホルメン教会から

ヤコブセンはきっと、

この無機質な四角い（恐らく当時は評判が悪かった）建物が、

周りの風景とどのように融合するのか・・・

いいえ、

むしろ融合しないことでお互いが共鳴し合い、

非常に美しい、新しい風景を作り出すのだと考えていたのでしょうね。

次回は内部をご覧頂きますね。

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