コペンハーゲンの桜 - フリッツ・ハンセン 正規代理店 / REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE BLOG

コペンハーゲンの桜

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Takezoです。


待ち遠しかったコペンハーゲンの桜便り。昨日岡村恭子さんから頂きました。

いつもながら、心温まる文章をお楽しみください。


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桜日記 2011

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4月に入ってからずっと晴天が続き気温も上昇、

我が家の桜もあれよあれよという間に蕾がほころび始め、

瞬く間に満開となりました。

去年は5月に入っても蕾だったことを思うと今年の春が

如何に暖かいかがわかります。


毎年、桜の花が咲き始める頃になると何故だか落ち着かず、

胸がドキドキしてしまいます。

庭にはリンゴやプラムの木もあり、

それぞれ白い美しい花をつけますが、

私はそれにはドキドキはしない。

どうしてだろう?

ドキドキは桜の花が咲いて散るまで続きます。

ある日、風で花びらがハラハラ舞いはじめ、

緑の芝生を白粉色の花びらで埋め尽くされると、

ようやく私のドキドキは治まり、

見上げた空が初夏の色になっていたりするのです。


朝、目覚めるとまず庭に出て桜の様子を伺い、

掃除をしながら、料理の合間に、買い物から帰るとまず庭に出て、

一日中桜の花を愛でて暮らします。

そうして今年の春で22回目のお花見となりました。


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1989年暮れ。

この家に移り住んだ時、手入れもされず荒れ果てていた庭で、

この桜の木だけが冬空に大きく枝を広げて立っていました。

そして、最初の冬を越したある朝、

何気なく窓から眺めた庭にいつの間に咲いたのか?

桜の花が咲き、光に透けて美しい花びらを

優しくそよ風に揺らしていたのでした。

それまで室内にばかり気を取られていた私達にとって

今も思い出に残る感動的で新鮮な驚きの瞬間でした。


寒い冬の終わりの頃から木の枝の先を観察します。

元気の無さそうな枝を見つけると心が痛み、

高くて手の届かない場所の枝の剪定に心砕き、

もしも、この桜が枯れてしまったらどうしようか?と

詮無い事を考えては途方に暮れそうになります。

ですから、春になり沢山の花の蕾を付けてくれる度に嬉しくて、

思わず桜に向かって「ありがとう!」と言ってみたります。


建築家アルネヤコブセンがこの家を設計した際、

数ある庭木の候補からこの桜の木を選んで植えてくれた。

そして今、日本人家族がその桜に歓び、元気をもらい、楽しく暮らしている。

そう思うと運命論者になってしまいそうですが、

植えた当時は小さな苗木だったはずの桜の木が75年の歳月を経て

今こうして美しく花を咲かせているよ、とアルネおじさんに知らせたい。

毎年桜の花が咲く頃になると建築家アルネヤコブセンが

とても懐かしい人のように思われてならないのです。


サクランボの実る頃まで桜の楽しみは続きます。


岡村 恭子

http://www.copenhagensmile.com/

著書に「ヤコブセンの家ー桜日記」 (プチグラパブリッシング刊)


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コメント(4)

桜ってあるのですね。コペンハーゲンのストロイエ通りとか買物ばかり楽しんでいた昔を考えると、ブログにあるような奥の深い生活があることに気付きませんでした。年はとりましたが、もう一度デンマークに行ってみたくなりました。

お国によって、好まれる花は違うでしょうけど、桜への思いは特別だと思いました。

あっ桜の木に猫が・・・。
岡村さんのお家の桜を、いつか観に行ってみたいな。

Takezoです。皆さん有難うございます。岡村さんのブログがとても素敵です。アクセスして下さい。「ヤコブセンの家」も是非ご一読お勧めです。