イブ・コフォードラーセンによる気高さの表現

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(2019年8月10日上書き更新)

 

 

当店 DANSK MOBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)では、デンマークの工房”Brdr. Petersen(ブラザーズ ピーターセン)”による “Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォードラーセン)”がデザインした家具を展示しています。デンマーク人デザイナーらしい堅実なデザインと、確かな使い心地が大変秀逸です。

今回は、工房”Brdr.Petersen(ブラザーズ ピーターセン)と”Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォードラーセン)”をご紹介させて頂きます。

 

 

 

【Brdr. Petersen(ブラザーズ・ピーターセン)】

 

Brdr. Petersen

 

1973年に生まれた双子のピーターセン兄弟によって、創業された家具工房。デンマークの落ち着いた田園地帯に工房を構え、少数精鋭で世界中の製作依頼に応え続けています。元々は、椅子張りを得意とする工房で、デンマークの一流メーカーの仕事を専門的に手がけてきました。創業から40年近く経った2012年、今まで養ってきた技術を今以上に発揮する為、自社ブランドとしていくつかの椅子の復刻をスタート。イブ・コフォード・ラーセンに加え、ナナ・ディッツェルやヴィルヘルム・ラウリッツェン等、デンマークを代表するデザイナーの家具を製作しています。

 

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Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)による”RADIOHUS SOFA(ラジオハウスソファ)”

 

 

BrdrPetersen_OdaChair_Interior_21
Nanna Ditzel(ナナ・ディッツェル)による”ODA CHAIR”

 

 

 

【Ib Kofod-Larsen(イブコフォード・ラーセン)】

 

BrdrPetersen_DesignerPortrait_IbKofodLarsen

 

1921年生まれ。デンマーク王立芸術アカデミーの建築科にて、デンマークモダンデザインの父と呼ばれる “コーア・クリント”の考えに触れながら成長していきます。卒業後、家具デザイナーとして、多くの量産家具及び、キャビネットメーカーでの家具デザインに携わりました。彼はチェアやラウンジチェアだけでなく、サイドボードやチェスト等もデザインしており、その中でも”Faarup Møbelfabrik”というキャビネットメーカーで製作していたサイドボードは、イブ・コフォードラーセンが全世界で愛されるようになったきっかけとも言われています。

 

そんな彼の作品の多くは、ハンス・J・ウェグナーボーエ・モーエンセンらの家具とは違い、木部に曲線を多用した彫刻的なもの。清潔で素直、実直なデザインでありながらも、所々にデザイナー”フィン・ユール”のような独創的な曲線がはいる事から、彼に大きな影響を受けていると見受けられます。そんな彼が1953年にデザインした “THE PENGUIN(ペンギンチェア)”は、フィン・ユールが1949年にデザインした”チーフティンチェア”の構造 に、ヒントを得ていると言われています。

 

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イブ・コフォードラーセンのTHE PENGUIN (ペンギンチェア)

 

 

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以前、当店に展示していた世界に1脚しかない キューバンマホガニーのチーフティンチェア

 

 

Elizabeth (エリザベスチェア)

 

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1956年にキャビネットメーカーズギルドと言われる家具展示会にソファやベッドとあわせて出品され、話題になった作品です。このチェアは、発表の2年後の1958年に、デンマーク・コペンハーゲンに訪れたエリザベス王女とフィリップ王子がこの椅子をペアで購入した事から”エリザベスチェア”という名称で親しまれる事となりました。このエリザベスチェアを哲学者・詩人でもあり、デンマーク家具ブランドの”フリッツ・ハンセン” にてスーパーエリプス(楕円)テーブルをデザインした「ピート・ハイン」が見て、「椅子と彫刻」という詩を作り上げました。

 

エリザベス座面
エレガントさを演出する円形の座面。フレームの曲線と優雅さが品格の高さを表現します

 

 

THE SEAL (シール)

 

BrdrPetersen_TheSeal_Interior_07-1

 

1958年にデザインされたこのチェアは、スウェーデンのOPE という家具メーカーから依頼を受けデザインされました。この時代のスウェーデンの家具業界は経済的にも貧しい部分があったそうです。デンマークの数多くのデザイナーの活躍を見ていたOPEは、アメリカの市場に向けた家具を、デンマーク人デザイナーのイブ・コフォードラーセンに託します。このプロジェクトはスウェーデンを盛り上げるという意味では、一大プロジェクトであったとも言われています。

 

「デンマーク人のイブ・コフォードラーセンが、スウェーデンの為にデザインする。」という要望に彼は的確に応え、座面にデンマークの家具の特徴である”丸み”を感じさせ、木部のフレームには、スウェーデンの家具の特徴である “鋭さ” を表現します。

 

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フレームだけとって見ても、デンマークの丸みとスウェーデンの鋭さという、特徴を表現しています。

 

シールチェア①
アーム部分の鋭さは、彫刻的な美しさを感じさせます

 

 

イブ・コフォードラーセンがデザインした家具は、不思議なのですが、座る人の格を上げるような、そんな魅力があるように感じます。固めの座面による安定した座り心地、くつろぎ過ぎない座面の傾斜、座面にあわせて傾斜がつく肘掛、座っている人を美しく見せる、そして、何より体に吸い付くフォルムはスーツをまとっているような、そんな感覚を感じさせるのです。実際にデンマークでは、弁護士・税理士事務所の打ち合わせ室、社長室等の風格・品格を演出する空間に採用される事が多くあるとの事。非常に納得のできるデザインです。

 

 

現在、当店ではブラザーズピーターセンによる “エリザベスチェア・シールチェア ハイバック・シールソファ”を展示しております。是非お試しにご来店頂ければ甚大です。滑らかな曲線を描くデザインに、寄り添うようなレザーの張り込み。熟練した職人でないと再現できない、間違いのない手仕事で生まれる逸品を、是非ご堪能ください。

 

 

シールソファ①

 

 

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■今回ご紹介をしました各商品は、こちらのページに掲載をしております。合わせてご覧ください。

 

また、イブ・コフォードラーセンの家具につきましては下記のブログでもご紹介をしております。

イブ・コフォードラーセンの家具、展示いたしました。

 

 

DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)

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