協働から生まれるかたち ~ 2. PP moblerの品質を支えるもの ~

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以前、PP mobler社とハンス・J・ウェグナーの協働のカタチをブログにてお伝えさせていただきましたが(協働から生まれるかたち~ 1. PP moblerとハンス・J・ウェグナー ~)、今回は引き続きベアチェアと、それを製造しているPP mobler社についてお伝えしたいと思います。

ハンス・J・ウェグナーがデザインをしたPP19、通称ベアチェア。このベアチェアの肘掛の先端は「ネイル」と呼ばれ、オーク、チェリー、アッシュ、ウォルナットの4種類の木材から選択することができます(特注にてチーク、ローズウッドなども可能です)。

ひじ掛けの先端を木部とすることは、汚れやすい部位を守るためのものなのですが、「ネイル」というネーミングもユーモアにあふれています。脚と同じにしてもよいし、ネイルだけ材種を変えることも可能です。

 

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張り地もファブリックにするか、レザーを選ぶかで全く違った表情と座り心地となります。さらに、全体の張り地をファブリックとし、座面のみレザーとすることも可能です。

パイピングとボタンをレザーにしたり、張り地自体をレザーにしてパイピングのレザーの色を変えてアクセントをもたせたり、とその組み合わせは様々な可能性を持っています。

 

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製作する職人が背面のボタンをどの程度引くか、その力加減により、意匠は変わらずとも表情は変わります。そんなところにも、職人一人一人の存在と感性を感じるところです。

このように自分だけのカスタマイズをすることができるだけでなく、ひとつとして同じもののない一脚となるのも、ベアチェアの醍醐味ではないでしょうか。その品質を支えるもののひとつに、PPモブラーの生産体制があると感じます。

 

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PPモブラーでは、家具製造の全行程を自社の建物内に集めています。原木から木取りを行い、調整および下作業を行う機械家具職人、パーツを完成品へ仕上げるために最終仕上げを行う家具職人、張りぐるみを行う張り職人、その職人たちの連携により全ての工程を自社内でまかなっています。それが製品の品質を守ることへとつながる大きな特徴のひとつであると思います。

 

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このように各工程の作業に習熟した人々の協働によって1脚の椅子ができていることをベアチェアは教えてくれます。

 

 

 

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