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デンマーク旅行のお話 Part.13

reiko ()

さてPart.12に引き続きデンマーク郊外にあるスラレド市庁舎のお話の続きです。

前回は主に1階だけのお話でしたが、今回は上の階へとご案内させていただきます。

ぐるりと登る階段上からの眺めです。

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さすがヤコブセンの拘りの独特な曲線です。階段の手すりは絶妙な彫刻と言ってもいいでしょう握った時の感触が忘れられません。見た目だけではなく手にしっくり馴染む形状に脱帽です。今のユニバーサルデザインの始まりな感じも致しました。

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階段の途中の踊り場にヤコブセンデザインの固定された家具が今も当時のまま設置されていました。シンプルな形で味のある経年変化された皮の色合いにうっとりです。この椅子に座ると正面玄関のガラス越しに見える木々がとても美しかったです。座った位置から見える景色もきっとヤコブセンの計算なんでしょね。

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上の階の議員室の壁にサンプルカラーがそのまま壁にありました。

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いえいえこれはサンプルカラーではなく壁を塗り変えるに至って以前のカラーを残している大変貴重な資料見たいな物なんです。なのでヤコブセンが当初に塗っていたカラーは一番上の薄緑色のカラーだったそうです。これからのデンマーク旅行記にも出て来る話ですが、デンマーク市自身が当時のアルネ・ヤコブセンデザインに再現していこうとする動きが出て来ているそうです。なのでこれからお見せする写真で壁の色が薄緑の中間色をイメージしてご覧下さい。

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議員室の家具はその当時のまんまだそうです。もちろん全てアルネ・ヤコブセンデザインです♡

そして

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この椅子は当店に来られた方はご存知ですよね メイヤーソファーです。以前のブログでご紹介致しましたように このスラレド市庁舎のためにデザインされたアルネ・ヤコブセンデザインの大変珍しいソファーは当店で販売しておりますので是非座りに来て観てください。インターナショナル・モダニズムのスタイルですが、このソファはそのスタイルと同時に良質な木材と機能主義と言うデンマークの伝統を引続く最高な椅子とされています。

皮張りのメイヤーソファーでしたがこれもまた経年変化してもなお美しかったです。勿論座ってもまだ丈夫で流石な気が致しました。

さて階段をさらに上がると最上階には社員食堂がありました。皆様もお馴染みの黒色ラッカーのセブンチェアがずらりと並んべられており テーブルの上には花が飾られて まるでCaffeの様なスタイルにほっこり致しました。

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このテーブルも当店にて展示販売しております。色目は白意外の木目ウオールナット、大理石などがあり大きさも色々ありますのでお気軽にスタッフにご相談ください。

当店の写真です。

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そして社員食堂から望む中庭 この中庭もアルネ・ヤコブセンデザインです。曲線が美しく建物の直線がより強調され絶妙なバランスがとても美しかったです。

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いよいよ最後の写真は後存知の方もおられるかと思いますが議会室です。IMG_5696.jpg

大きな窓から望む自然な景色と正面のパステル調の絵がなんとも温かい気持ちにもなれ、またそこに並べられたセブンチェアが凛としていてそのバランスがとても居心地が良かったです。こんなに大きな絵を描かれている市庁舎は他にもあるのでしょうか?天井上にある大きな楕円の物体は間接照明と音響拡散のために造られた物です。

地域環境や人間愛まで感じられた建物 アルネ・ヤコブセンの設計への拘りとは技術だけではない人柄まで感じれたスラレド市庁舎でした。

次号はルイジアナ美術館へとご案内いたします。

reiko

当店のホームページ → HOUSE OF TOBIAS JACOBSEN